車内広告が大きく減った西鉄電車
たまに西鉄電車(大牟田線)を利用するが、ここ2年ほど前から気になっていることがある。それは車内広告の減少だ。
上を見上げても空所スペースが昔より目立つ。西鉄は2007年ごろだったか、つり革の広告を廃止した。理由は忘れたがその頃から広告の依頼は減っていたかもしれない。西鉄福岡駅のホームにあった大広告もいつのまにか姿を消した。JR、西鉄、福岡市地下鉄の中では西鉄が一番広告が減ったように感じる。逆に福岡市地下鉄は昔も今も広告にバラエティがあって豊富だ。
広告が減った理由は一つではないと思うが、素人が真っ先に考えついたのはスマホだ。そもそもスマホというのは下を向いて扱うものである。一般的な車内広告は頭の上、つまり頭上にあるがスマホをいじっているとそもそも視界に入らない。第2の理由はネット広告だ。ネットに掲載した方がたくさんの人に見てもらえやすい。しかしネット広告が主な理由ではないと思う。それは車内広告のほうが地域性があって沿線の広告を出しやすいし地下鉄などは現に沿線の広告がたくさんある。
ところで西鉄電車で以前に比べて存在感を増しているのは社告、つまり自社広告だ。主にマナー啓発の内容が多いが掲示しないよりはマシなんだろうか。しかし正直マナーマナーと押し付けられている感じも否めない。乗客も乗客であまりにもひどい人はあまり見ない。たまに音漏れしてる人はいるが。車内自体もスマホを操作する人が増えたせいか、かなり静かになっている。これはこれで結果的にはこれがマナー向上なのかといえるのだろうか。
従来の広告が減ったが、西鉄電車はときどき全車フル広告ラッピング車両などを行うことがあって面白い。また新型列車の西鉄9000形はドア上に電子看板を搭載。様式は東京の山手線などのトレインビジョンに近い。現在は割引きっぷなどの自社広告のみを流しているが将来的には様々な広告も流す日が来るのだろうか。今後に期待したい。